一つの森から日本の未来を描きだす
PROJECT
森林から恵みいただく
すべてのサプライチェーンを
持続可能に
国内の森林育成において、「直径30cmを超える大径木」が、利用価値が低いとされ過剰な森林在庫になりつつあるという社会的な課題があります。森林在庫が増えるということは、国内の林業の仕事が無くなり、山林管理コストが捻出できず、結果山林が衰退していくことに繋がります。
1本の木材を1軒の家で使い切る
そこでアイジーコンサルティングは、新築事業の「IG STYLE HOUSE」が中心となり、浜松の木材を取り囲むサプライチェーンで連携しJAPAN WOOD PROJECTを立ち上げました。
IG STYLE HOUSEで建てる家の構造躯体をブロックモジュールの規格化で組み上げることで大径材を住宅躯体に活用するだけでなく大径材の端材を捨てることなく、仕上げ材活用などへ有効利用することで、この課題の解決を図りました。
大径材の需要増進は価格の安定化につながり、良質な国産材住宅と木製品の提供が可能となり、森林の活性化サイクルは、サステナブル社会の実現にも寄与します。
一つの森から日本の未来を描きだす
ワンストップデザインプロジェクト
PROJECT
協同による全体最適化で、サステナブルな世界を
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安定した伐採で
森林の循環と雇用を創出する林業・森林組合 -
素材ロスを最小化し
丸太の価値を最大化製材業 -
端材までも建築部材へ
最適化乾燥・加工業 -
外材に依存しない
質の高い地元材をブランド化木材販売業 -
良質な地元材で耐久性のある家を
適正価格で提供住宅会社
JAPAN WOOD PROJECTの
使命と課題
一本の木を丸ごと無駄なく有効に活用するために
丸太から柱・梁を切り出した際に残る端材を有効利用。
端材は木工所(加工所)にて建具や家具など、価値の高い製品に加工します。




柱・梁の大きさを規格化。
無駄をなくしコストダウン
ブロックプランによる主要構造フレームを構成する
柱と梁のそれぞれの長さや断面サイズを統一し、
丸太の無駄な加工を削減。
これにより、資源の保護と活用を最大化し
コストダウンを実現しました。
JAPAN WOOD PROJECTの実績
(2019年1月〜2020年1月)
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約1年間の檜躯体の戸建て住宅の建築数
42棟使用丸太径約140mm
径約220mm
径約280mm
径約360mm4,900本
464本
678本
190本約300㎥
約70㎥
約170㎥
約80㎥合計620㎥ -
2020年グッドデザイン受賞
JAPAN WOOD PROJECTの取組みによる、「1本の木材を1軒の家で使い切る」デザインモデルの確立、木材サプライチェーンの連携の実現、半年以上先の使用予定を共有した未来の消費の見える化、ロスのない伐採から建築までのフローの構築などが評価され、この度、2020年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
GOOD DESIGN AWARD 受賞|JAPAN WOOD PROJECT
日本の再生につながることになると信じて
森林から恵みいただく
すべてのサプライチェーンを
持続可能に
私達、アイジースタイルハウスは、日本三大人工美林の一つに数えられる静岡県天竜の木材を使い、住まいと暮らしを創ります。
柱や梁などの構造材だけでなく、床や枠、また家具などの造作材にも使用し、山に眠る大径材と呼ばれるヒノキと杉で家を建てるのです。
新たな国産材の価値を創造すると共に、価格面でも国際競争力を意識した取組みを始めることが、各産業の再生につながり、
更に大きな視点で言えば日本の再生につながることになると信じています。