vol.02 – 他者の異なる価値観を受け入れることで、逆境に強いチームはつくられる - 株式会社アイジーコンサルティング | 地球に選ばれる営みをつくる会社
INTERVIEW

インタビュー

他者の異なる価値観を
受け入れることで、
逆境に強いチームはつくられる

メンテナンス事業部 マネージャー 
2012年入社
山本 康平汰

2012年入社。メンテナンス営業と法人営業をハイブリッドで担いつつ、
メンバーの強みを活かすマネージャーとして店舗運営に大きく貢献。

指示はいらない。
聴くことから
始めたリーダーシップ

新卒で入社し10年間、住宅メンテナンス営業を中心に、法人営業も含めた業務を経験した後、現在は一つの店舗の責任者をやらせてもらっています。とはいえまだまだ新人マネージャーなので、自ら営業の最前線に立ちチームと一緒に現場で頑張っています。
マネージャーになる前は、ミーティングで各スタッフに具体的な指示を出し、目標達成のために動かしていくことが管理職の役割だと思っていました。しかし、いざその立場になってみるとそれは間違っていたと気付かされました。

一方通行の指示では次第にコミュニケーションもうまくいかなくなり、私個人の結果どころかチーム全体の売り上げまでクリアできなかったという苦い経験があります。 マネージャーとして結果を出したいと、焦る気持ちから数字には向き合っていましたが、部下には向き合えていなかったと教えられたように思います

「もう一度、きちんとメンバーと向き合おう。」そう思い、指示ではなく聴くことからコミュニケーションのあり方を変えました。一人ひとりを人間として大切にする、個々の価値観を尊重する組織を作るためにです。
ミーティングでは、メンバーの状況や考え方をきちんと聴くことから始め、その上で私の意見ともすり合わせ、達成へのプロセスをきちんと描き、共有するように変更しました。

アイジーコンサルティングには人を大切にし続ける企業文化があります。他者の異なる価値観もきちんと受け止めることで、それが一人一人の働きやすい環境を醸成していたのだと、マネージャーという立場になって強く感じました。結果から求めるのではなく、まずは人を大切にし続ける環境づくりをメンバーみんなで求めた方が、結果的には目標達成に近付きますから、人って不思議だなと思ったりもします。
好きなことだから一所懸命働くのではなく、人から大切にされていると感じられる環境だから、仲間のために、自分のために一所懸命働けるのだと思います。

そしてメンバーそれぞれに、その人の強みが必ずあるものなんです。その分野に関しては、その人がリーダーシップをとるべきだという考えが浸透しています。ですから役職者が必ずしもすべてを決断し、引っ張っていく組織ではなく、個々人の能力を引き出せるように一人一人がチームをデザインしていく組織なので、柔軟性と協調性が絶妙なバランスで設計されているように思います。

結果を責めるのではなく、
「人として」間違った言動や
行動を正す

自分の動き方一つで他人に強く影響を与えてしまうことが組織の良いところでもあり、悪いところでもあるのだと思います。ですから、メンバーに対しては常に今よりもっと良くすることを真剣に考えて行動しています。これは私も、そのように当時の上司に接していただいた恩返しも含めてですが、今のメンバーにも一緒に働いていて良かったなと思ってもらえたら嬉しいですし、メンバーもそのほうが毎日楽しく感じられると思うんです。
楽しい環境にすることで結果もついてくる。そうするともっと仕事が楽しくなる、という好循環の環境づくりを続けていきたい。そういった人に関することは、軸をぶらさずこれからもきちんと向き合っていくつもりです。

もちろんビジネスですから結果は重要です。ただし繰り返しにはなりますが、まずは「人として正しい言動や行動で仲間と働けているのか」を問います。
その上でメンバーが昇進したり、新たな挑戦にチャレンジしたりと、イキイキ働く姿を見ることで私も報われるのだろうなぁ、と楽しく想像しています。その楽しみを本当に実現させることが私の今のやりがいですね。

「住まいは経年進化する」
この価値観を日本に浸透させる

アイジーコンサルティングの成長戦略の一つは、「住まいは経年進化する」という考え方を日本全国にいち早く広げていくことです。

日本の住宅産業では、築年数が経つごとに住宅はどこかしら傷んでくるので、20、30年もすると壊して建て替えてしまう場合がほとんどです。裏を返せば、建て替えてくれないと住宅産業全体が儲からないわけです。この構造に疑問を投げかけたのが「住まいは経年進化する」という言葉に込めた想いです。きちんとメンテナンスをすれば、年数が経つにつれて劣化するのではなく、むしろ愛着が湧き進化した住まいへと変わっていくはずだということです。

この考え方を通じた私たちのビジネスモデルを、これからの社会に浸透させることができれば、きっともっと住みやすい日本になるのではないかと思っています。
日本のメンテナンス意識はまだまだ低いと感じています。それは私たちのビジネスが成長できるチャンスでもあります。例えば、みなさん車を購入すると自動車保険に加入されると思うのですが、自動車よりも高額で、人生に一度の大きな買い物である家を建てても、その価値に見合う保険に加入していないようなものです。車で言うと今、動いているんだからそれでいい。というような理屈です。
このあたりの理解をもっともっと深めていくのが、これからの私たちの存在意義になるのだと思います。